『はぁ?』

「俺の身体いつの間に見てたんだよ~ はずかしぃ!」

『…意味分かんない』
あたしは呆れて溜め息と同時に離れようとすると焦ったように

「えっ?! はーるちゃん? 怒んなよ~」

とあたしの腕を掴んできた。

『怒ってない』

「苺ミルク買ってあげるから機嫌なおして!」

『何で苺ミルク限定なの?』

「陽いっつも飲んでたじゃん!好きなんでしょ?」

『え~?』
(いやいや、“いっつも”って悠翔と会って3日しか経ってないし…あたしこの学校では苺ミルク飲んだことない……)

不思議そうに首を傾げるあたしを見て悠翔は急にバツの悪そうに笑って
「ま、まぁ~…練習終わったら苺ミルク買ってやるから機嫌なおして!」
何かを誤魔化すが


『う、うん』


あたしが頷くと、さっきの作り笑顔から打って変わったように…いつもの向日葵の笑顔にを浮かべた。