「来年から教え子が青羽の先生だろ……嬉しいよ」
さっちょんが笑う。



その笑顔に和み、
みんなが部屋を後に式場に行った。







「さっちょんも歳取ったな……昔なら暑苦しいぐらい語ってるだろうに」
剣夜が昔のような無表情が


『だね……でも、それもいいかもしれない』

「ん?」

『歳をとるのも悪くない。だって剣夜はあたしがお婆ちゃんになってシワシワになっても傍にいてくれるでしょ?』

「当たり前だ」

あたしの
言葉でこんなにも優しく笑みを浮かべる。





「陽……俺達みたいにさ。青羽のバスケ部ヤツら変えてやってくれな? こんな熱くなれるものはねぇんだってさ」

『当たり前』
剣夜のマネをするあたしに少し苦笑して

「期待してる」
そう言った…


その目を見つめる剣夜の瞳が叫んでる……




  “愛してる”