俺の隣でさっきからずっと笑ってる夕顔。




いくら俺が将一って呼んでって言っても、



恥ずかしいから無理って言う。



そんな夕顔も可愛いんだけど、将一って呼んでほしい。



夕顔が乗り物嫌いだから、今日は水族館に来た。



さっきから夕顔はハシャギまくってる。



まるで子供。



たけどそんな夕顔を見て顔がにやけてる俺。



『夕顔、そんなに急ぐなよ。迷子になるぞ!』



人混みの中俺は夕顔ばかりに気をとられ、誰かとぶつかってしまう。


俺は慌てぶつかった相手に、『すみません、俺彼女ばかり見て回りが見えなかったんで。』



ぶつかった相手が俺を見て、「将一? 」



え、誰なんだ?



「将一覚えてないの?愛結だよ。」



愛結?



あ、俺が初めてエッチした3年上の女だった。



何でこんなとこで会うんだ。


「将一一人って事ないか?彼女と一緒なの。」



『ああ、彼女と一緒だ。おまえは一人?』



「うん、高校の友達3人と一緒だよ。彼氏じゃない。」



一々彼氏の話しなんていいからさ。



俺は早く夕顔のとこに行きたかった。