あたしはその人気の講師に会うことなくしばらく月日がたった。 『桜、これからカラオケいこ?』 予備校友達に誘われるけど 『ごめん、まだ夕食の支度してないからさ。』 『じゃあまたね。』 『うん。』 黒板を消しながら交わされる会話。 あたしは同級のことはあまり遊べてないけどそれでも祐斗といれるほうが幸せだった。