「翔太ー、 もっとちゃんと走れー」 「うっせー暇人」 部活のランニング中、 今日も親友とクラスメイト小泉さんの言い合いが聞こえる。 毎日頑張って声を張り上げる小泉さんはちょっと可愛い。 「最近小泉さんよく見学くるな。 少しは翔太脈ありかもよ」 軽く肘でどつく。 マジで言ったのに隣を走る少年は何故だか不機嫌な顔をする。 「どーだか。 違うやつ見に来てんじゃねえの」 「まさか。 プラスに考えようぜ」 そう言って笑ったけれど、翔太の空気は和まない。 ここんとこ、 ずっとこんなんだ。