「そうですけど何か?」 すると少しニヤっとして、 「大きな声じゃ言えないんだ。 耳貸してくんねぇ?」 よく見るとそいつも1年だった。 あたしは言われるがまま耳を貸す。 すると、 耳元で彼の低く透き通った声が響いた。 「このあと何時にシフトあがるんだ?」 「えっと… 6時ですけど…。」 あたしは驚きつつも素直に答える。 「じゃあ終わったらこの店の前にいろ。」 …… はぁ? なんで… こんな初対面の奴のこと聞かなきゃなんないの?