洋子さんにもそんな辛い過去があったんだ。 辛い経験を乗り越えたからこそ、厳しさと優しさを兼ね備えたかっこいい洋子さんが今ここにいるのかもしれない。 『俺が大切な存在だって!?嬉しいこと言ってくれるじゃん、洋子…』 振り返ると、いつの間に来たのか、オーナーがニヤリと妖しい笑みを浮かべて立っていた。 『と、透!?あんた、どこから湧いてきたのよ〜? それに…アフターは?』 洋子さんは、いつものクールさはどこにいったのか、真っ赤な顔で動揺しまくっている。