『そんなあの子の夢は、助産院を開くことだった。 自宅出産や母乳マッサージといった妊産婦や授乳婦のサポートをしたいって よくそんな話を目を輝かせて話してくれた』 今の優季では考えられない。 俺のイメージでは、至って真面目で冷静沈着といったところ。 洋子さんは、お茶を一口飲むと、 『かなり話がずれてしまうけど、私がホスト通いを始めたきっかけは、野島なんだよね…』 何処か遠くを見るようにぽつりと言った。 『昔、野島と私、同じ男を好きになっちゃってね…』