バタン!


急いでドアを閉め、鍵をかけると、部屋の奥に走った。



『味噌汁美味かった、ごちそうさん!』


ドアの向こうから永瀬さんの声が聞こえ、次第に足音が遠のいていった。


ドサッ…


ベッドに体を沈め、天井を見る。


「はぁーっ…」


悔しい…


やっぱり彼はホストなんだ…


あんな奴に気を許した私がバカだった。


サイドボードのフォトスタンドに視線を向ける。


「真人……やっぱりあなた以上の人はいないよ…」


ぽつりと呟き、目を閉じた。


「真人………」


涙が頬を伝う。


永瀬勇輝…


バカホスト…


大っ嫌いだ、あんな奴!!!!