「そんなに慌てなくても誰も盗ったりしないから、ゆっくり食べて…」 本当に子供みたい。 『だって、仕事あるでしょ? 野島さん、早く食べないと遅刻するよ』 あ… 一応、気を遣ってくれてたんだ。 「今日は当直なの。 夕方まではフリーだから、慌てなくてもいいわよ」 私の言葉にホッとしたのか、永瀬さんは食べるペースを落とすと、 『にしても、大変だよね?看護師は… 勤務時間は不規則だし、俺みたいな厄介な患者もいるわけだし…』 自分で言ってるし… 「ふふっ…」 何か笑える…