永瀬さんの前に、夕べ彼が買ってきてくれたおにぎりやサンドイッチといった食料と作りたての味噌汁を運ぶと、 『おぉぉぉ〜!美味そう!味噌汁のいい香りで、食欲湧いてきた』 満面の笑みを浮かべて、 『いただきまーす!』 よほどお腹がすいていたと見え、ものすごい勢いで、食べ始めた。 『味噌汁美味い!最高!!! 野島さん、料理上手いんですね!!!おかわりしてもいいですか?』 夢中になって美味しそうに食べる永瀬さんは、ホストではなく、23歳のごく普通の男の子に戻っていた。