『実は、その…具合悪そうだったから、放っておけなくて…

ごめん!!!

何もなかったとはいえ、婚約者がいるのに…

本当に申し訳ない!!!!

でも、元気になったみたいで良かった…

じゃ、俺帰るわ!

あ、冷蔵庫に色々買っておいたから、しっかり食えよ!』


そう言うと、永瀬さんは大あくびをしながら、玄関に歩いて行く。


「待って!すっかりお世話になっちゃったから、朝御飯食べてって!」


『いいよ!帰るって!』


永瀬さんは遠慮していたけど、


本当にお世話になってしまったから、せめてものお礼に朝御飯くらいは…


ドサドサッ!


冷蔵庫を開けると、おにぎりにサンドイッチ、スイーツと、永瀬さんが買ってきたと見られる大量の食料が溢れ出てきた…。