優季のマンションに着いて時計を見ると、既にAM1時を回っていた。


もう遅いから、郵便受けに入れておこう…


そう思って部屋の前に行くと、


「おいっ!何やってんだよ!」


玄関前でしゃがみこむ優季の姿が目に飛び込んできた。


急いで助け起こすと、


『お腹空いたから…コンビニ…行こうと思ったら…鍵がなくて…そしたら、めまい起こしちゃって…』


たどたどしく話す優季の体を支え、ベッドに寝かせると、


「すまない…部屋の鍵、返すの忘れてた。買い物は、俺が行って来るから、おとなしく寝てるんだ」


そう言うと、近所のコンビニまで走った。