『ここよ…』 洋子さんが、使っていない病室のドアを開けると、血色のない優季がベッドにぐったりと横たわっていた。 「どこが悪いんですか?」 俺が聞くと、洋子さんは首を振って、 『病気じゃなくて…男性にはわからない女性特有の痛みと貧血。 薬が効いてきたみたいで、ようやく落ち着いたところよ』 あぁ、月に一度の… さすがに男の俺にはわからないな…