そう、

主任の手にかかったら、どんな問題患者でもあっという間ににおとなしくなってしまう。


『よ、洋子さん…

そういえば看護師やってるって言ってたよな?
で、承諾書って何だよ?』


あれ?

永瀬さんの態度が変わった。


「主任と永瀬さん…お知り合いなんですか?」

私の素朴な疑問に、主任はふふっと妖艶な笑みを浮かべると、

『勇輝…永瀬さんは新宿歌舞伎町のホストクラブ「ナイト」のNo.1ホストで、私は常連客ってところかしら…?』

嘘…

憧れの主任が、ホスト通いだなんて…

何だかショックだ…

彼は承諾書を手に取り、激痛に堪えながら目を通すと、

ビリビリッ!!!!

承諾書を破り捨てた。