『よ、洋子…すまない、だから落ち着いてくれ…』


さっきまで、クールで渋い雰囲気のオーナーは何処に行ってしまったのか、洋子主任の怒りを静めようとご機嫌をとっていた。


でも、洋子主任は頷くことはなく、キッとオーナーを睨むと、


『今夜はお仕置きよ!覚悟しなさい!!!』

そう言うと、オーナーのネクタイをグイグイ引いて行く。


『あ、野島、お疲れ!明日は日勤なんだから早く帰りなさいよ!

私は当直だから、朝までこいつの根性叩き直すから…じゃね!

ほらっ、さっさと歩きなさいよ!!!』


主任はクールに微笑むと、オーナーを引きずりながらスタッフルームを後にした。


はぁぁぁ!!!


やっぱりあの人には敵わない…。