『あー、だいぶ楽になりました、ありがとうございます』 良平くんは自力で起き上がることができるようになった。 『もう大丈夫みたいね…野島もよく頑張ったわ、お疲れ様!』 洋子主任も安堵の表情を見せた。 やがて、ドヤドヤとホスト達がスタッフルームに戻って来た。 時計はもう12時を回っていた。 閉店か… 『良平くんも元気になったことだし、我々はそろそろずらかるとしますかね?』 「はい」 私と洋子主任が帰ろうとすると、オーナーと永瀬さんが戻って来た。