『まぁ、よく言われる泥酔状態といったところね。
マメに水分補給させて排尿させるしかないわね。』
さすが主任、さっきまでの酔っぱらいは何処に行ったのか、すっかり看護師モードに切り替わっている。
既に患者の衣服は緩めてある。
吐いても窒息しないように横向きに寝かせている。
体温低下を防ぐためにブランケットが掛けてある。
もう完璧!!!
『うーん…』
良平くんが気がついたようだ。
「水飲んで!」
水を飲ませ、安静にさせる。
「お手洗いに行きたくなったら教えてね」
そう言うと、良平くんは弱々しく頷いた。
その後、水分補給と排尿を繰り返していくうちに、良平くんの血中アルコール濃度は低下していったようで、少しずつ顔色が良くなってきた。


