『優季ちゃん、真っ赤になってかーわいい! 今度俺にもケーキの作り方教えてくださいよー!』 若いホストは俺も俺もなんて口々に言っちゃってるし…。 それに、何だか知らないうちに優季ちゃんなんて呼ばれている私… ついこの間までは、抵抗があったのに、親しみゆえと思えば嫌ではない、むしろ嬉しいかも。 『ダメだ、優季は俺のだから…』 なんて言いながら、勇輝は私に抱きついたまま離れなくて… 私はアンタの所有物になった覚えはないよ! なんて、肘鉄喰らわして思いっ切りツッコミを入れたくなる。