『ほらっ、もう泣かないの』 洋子主任が涙を拭こうとすると、勇輝が押し退け、 『洋子さん、ダメ!すぐオイシイところ持って行こうとするんだから…これは、俺がやるの! 優季、もう泣くなよ。主役が泣いていたら、パーティー始まらないぞ!』 そう言うと、私の涙を拭いた。 「もう、サプライズなんてもんじゃないわよ。 驚きすぎて、寿命が10年縮んだわ。」 そう言う私に勇輝は、 『縮んでないって!むしろ延びたんじゃないの?』 なんてニヤッと笑いながら言った。