「もうっ、熱なんてないわよ。
このケーキ、私ひとりじゃこんなにたくさん食べられないし、何だかもったいなくて…
せっかく勇輝が作ってくれたんだもん、『ナイト』のみんなにも分けてあげたいと思ったの…
というわけで、私も支度するから、早く部屋に戻って!!!」
勇輝はフッと笑うと、
『信じられない…優季がそんなこと言ってくれるなんて…
でも、すげぇ嬉しい。
うん、わかった、一緒に行こう!!!』
そう言って、部屋を出ようとしたけれど、
『あ、忘れてた!!!
優季、これ、俺からのプレゼント。着替えてくるから。』
慌ただしく私に大きな紙袋を渡すと、すぐ開けてみろよ!なんて言いながら、自分の部屋に戻って行った。


