何度でも Lovin' you!~season 1~




勇輝を追い立てながらふと思った。


勇輝が一生懸命作ってくれたこのバースデーケーキ、

私を幸せな気持ちにしてくれたケーキを


誰かに見てもらいたい。


この幸せを誰かに分けてあげたい。


何だか、いても立ってもいられなくて…


「勇輝、私もお店に行く!」


自分でも思いがけないことを叫んでいた。



『えっ!?』


私の言葉に、勇輝は驚いて、


『どうしたんだよお前、熱あるんじゃねぇの?』


なんて言いながら、私のおでこに手を当てた。