そうだな… 優季のバースデー・ケーキなんだし、優季らしくシンプルなものにしようと思った。 優季に教えてもらいながら、回転台を回してパレットナイフで生クリームを塗っていく。 これがなかなか難しい。 『もうそのくらいで大丈夫よ、あとは飾り絞りと苺でごまかせるから。』 優季はそう言うと、残りの生クリームを絞り袋に入れ、絞り方を教えてくれた。 『いい?絞り袋の上から生クリーム触っちゃだめよ。体温でクリームが溶けちゃうから。』 口煩く、何度も何度も繰り返し言われた。