『ほら、そんなに嫌そうな顔しないの! 作りたいって言い出したのは自分でしょ? 別に私はこれで止めたって構わないのよ。 お客さんが喜ぶ顔を思い浮かべて!!! あと少しだから、頑張って!!!』 喜ぶ顔ね… 俺が、誰のために作っているのか…優季が知ったら、どんな顔をするんだろう…? 俺が生クリームを泡立てる間に、優季はケーキに塗るシロップを作り、回転台に焼き上がったケーキを乗せた。 生クリームは、卵を泡立てる時より短時間で済んだ。 でも明日、腕と肩が筋肉痛になるのは避けては通れないようだ。