『何ため息なんか吐いちゃって…疲れちゃった?』 ドキッ! ケーキの様子を見に、キッチンに行っていた優季の声が背後から聞こえた。 や、やばい… 今の電話、ばれなかったよな…? 「い、いや…大丈夫だ。 もうデコレーションできるのか?」 何事もなかったかのように平静を装った。 『うん、だから生クリーム泡立ててね。』 またか… 俺、何も知らなかった。 ケーキ作りがこんなにハードだったとは…。