「何言ってるんですか? 永瀬さんは病み上がりで、まだ本調子じゃないんですよ! 看護師だったら止めるのが当たり前じゃないですか!」 『まあまあ、ふたりとも落ち着いて… 優ちゃんの言う通り、もう飲まないから』 永瀬さんはホールスタッフを呼ぶと、烏龍茶を持ってくるように頼んだ。 『だいたい野島は堅すぎるのよ〜! いいじゃない?少しくらい飲んだって…』 酔っているとはいえ、吐き捨てるように言った洋子主任の言葉が、私に突き刺さった。