何度でも Lovin' you!~season 1~




いやぁ、俺、そんなに褒められるようなことはしてないんだけど…



「それ訂正させて…

俺、家族いないって言ったけど…勘当されたんだ…」



優季の眉毛がぴくん!と動いた。


アイツのことだ、絶対理由を追及して、『何でそうなるのよ、バカじゃないの?』なんてキツーい一言を落としてくる。




『そうだったんだ…』


優季は淡々とした表情でそう言うと、深くは追求してこなかった。




あれ?


優季のあまりにも淡白な反応に俺は拍子抜けした。


「何で勘当されたのか、聞かないのか……?」


優季はさっきと同じ淡々とした表情のまま、


『勘当されるって、勇輝とご両親の間で譲れない何かがあったということでしょ?

そんなデリケートな部分に土足で入り込んで、根掘り葉掘り聞くつもりはないわ。』