何度でも Lovin' you!~season 1~




勇輝は私をテーブルに案内してくれたけれど、


「私はいいからお客さんのところに行って!
遅刻した分取り返さなきゃダメでしょ?」


私の言葉に勇輝は苦笑し、


『何言ってんだよ?

お前だって今日は客なんだぞ?』


そうなんだけど、


「ごめん!アルコール飲んだら、寝ちゃいそうだからスタッフルームに行く!」

そう言って、席を立とうとすると、


『野島さーん、逃げようったってそうはいかないわよ!!!』


背後からありすぎるくらい聞き覚えのある声が聞こえた。


私の目の前にいる透オーナーの顔が微妙にひきつっている。


わかってはいるけど、ゆっくりと振り返ってみる。