何度でも Lovin' you!~season 1~




「今日はパス!

ゆっくり料理が出てくるのを待ってる余裕なんてないから。

ホントにお腹が空いて倒れそうなんだもん…」


勇輝はフッと笑うと、


『初めてだよ、お前みたいな奴。同伴でラーメン屋なんて前代未聞だよ。

わかった、最高に美味いラーメン食わしてやる!行くぞ!』


勇輝は私の手を取ると病院の外に向かって歩き出した。


私の意識は繋がれた手に集中してしまい、勇輝との会話も話したことすら頭に入ってこなかった。





勇輝の言った通り、連れて行ってくれたラーメン屋さんは、今まで食べた中で、1、2を争うくらい美味しくて、


お店のご主人が、


『こんなに食べる女性客は初めてだ…。』


と、驚くくらい堪能した。

だって、何度も言うようだけど、お腹が空いてたんだもん…。