「お待たせ!」 着替えを済ませ、中庭で待っていた勇輝を見つけ、声をかける。 『お疲れさん! 優季は何食べたい? フレンチ?それともイタリアン?』 勇輝は携帯を取りだし、電話帳で店を探している。 「とりあえずすぐに食べられて、お腹がいっぱいになればいい! そうだな…ラーメンとか牛丼みたいなの。」 勇輝は拍子抜けしたような顔で私を見ると、 『はぁぁぁ!? お前、同伴だぞ?ったく色気ねぇなぁ! 女って普通、お洒落な店に行きたがるだろ?』 そりゃ私だって行ってみたいけど…