『ふたりとも、よく頑張った!』
声のする方を見ると、産婦人科部長の安斉先生と、佐々岡看護師長の姿が見えた。
いつの間に来られたんだろう・・・?
夢中で、全く気づかなかった。
「あ、あの…ちょっと、会陰が切れてしまいました…すみません。」
安斉先生は加藤さんの様子を見ると、
『いや、問題ない…後は私達に任せて、キミは上がりなさい…』
安斉先生の優しい表情に視界がだんだんぼやけていった。
「ありがとうございます。後はよろしくお願いします。
加藤さん、ゆっくり休んでくださいね。」
加藤さんは穏やかな笑みを浮かべ、何度もありがとうを繰り返した。


