2年の月日はあっという間に過ぎ、真人が帰国する1ヶ月前、


私は帰国準備の手伝いという名目で、1週間の休暇を取り、真人のいるアメリカ、ロサンゼルスへと旅立った。


頻繁に連絡を取り合っていたとはいえ、2年ぶりに再会した真人は精悍さを増し、ますます素敵になった。


自らの体験を交えた、アメリカの医療事情を話している様子は、とても自信に満ち溢れ、医師としても人間としても成長の跡を窺わせた。


『優季、お前、成長したな。それに…きれいになった』


思いがけない真人の言葉に、嬉しいやら恥ずかしいやら…


研修の合間を縫って、真人は色々なところに連れて行ってくれた。


真人と一緒にいることが、私にとってとても幸せなことだということを改めて感じることができた。


やはり私には真人が必要なんだ…心からそう思った。