ベッドの中で、点滴の滴(しずく)が落ちるさまを見ながら、思い浮かぶのはあいつ…優季の顔…


いったい何なんだよあの女は!!!


気が強くて、生意気で…


何事にも一生懸命で…



だけど


気になる…


認めたくないが…


「撃沈?まさか、この俺が…?あんな奴に…」


まだこれはハードな恋愛鬼ごっこの序章にすぎないということに、この時、気づいていなかった。