『雨か…桜ももう終わりだな』 背後で先生の声がした。 ドキン! 心臓が跳ね上がった。 いよいよなの…………? 『緊張してる?』 先生が私の側に来る。 「え…だって…」 だって、先生のマンションに泊まるってことは… そういうこと……でしょ!? 『もう1時か…寝る?』 先生の声が私には艶っぽく聞こえるのは気のせい…? 「あ、あの……私…」 身じろぐ私に先生は、クスッと笑うと、 『誘ってるの?』 「誘ってません!!!」 私はブンブンと力強く首を振った。