『野島、いや優季……好きだ…』
先生の顔が近づいて、私の唇にそっとキスが落とされた。
それはあまりに突然で、先生が唇を離しても、驚きのあまり、目を見開いて固まったまま…
びっくりしたけど、
嬉しいんだけど…
まさか、これがファーストキスだなんて言ったら、引くよね…
22にもなって、男性経験のない女なんて、面倒だよね…
なんて、変なところは冷静な私。
『ごめん…嫌じゃなかった?』
心配そうに私の顔を覗きこむ先生に大きく首を振った。
「あの…実は…その…私……初めてで……」
思わず俯いてしまった。
引いちゃうよね…?


