『の、野島…?』
先生の動揺した声が頭の上で聞こえた。
「私、忘れませんよ。先生が告白してくれたこと…本当はすごく嬉しかった」
『えっ!?』
先生は驚きの表情で私を見つめた。
「代わっても代わらなくても一緒ですから…どうして、私の話を聞かずに自己完結しちゃうんですか?」
そう言うと、私は、先生の指に私の指を深く絡めた。
『え!?代わらなくていいって…ど、どういうこと…?』
先生はいつもの冷静さはどこに行ってしまったのか、ますます動揺してしまっているし…
私は、先生の顔をまっすぐ見ると、最高の笑顔で言った。
「だって、私の好きな人は…田上先生、あなたですから…」


