先生は苦笑して、 『だって…こんなことでもなければ、お前、一緒になんか歩いてくれないだろ? 知っていると思うが、近いうちにアメリカ研修に行くことが決まっているし… あーあ、羨ましいよ、お前に想われている奴が… 俺が代わってやりたいくらいだ!!!』 先生、ひとりで先走っていませんか……? 『でも、こうして野島と手も繋がせてもらったし…いい思い出になったよ、ありがとう』 先生は繋いでいた手を離そうとした。 ギュッ! 私は離れかけた先生の手を握った。