「す、すみません…あんまり桜がきれいだったから、つい…」
いけないいけない!
先生にこの間のこと謝って、自分の気持ちをちゃんと伝えなきゃ!
洋子先輩の言うとおり、恐らくこれがラストチャンス。
あんなこと言ってしまったから、好きだなんて言っても信じてもらえないかもしれないけれど、ダメで元々、後悔しないように精一杯やるだけ。
『野島、この間はすまなかった。
俺、どうかしてた…お前に好きな人がいるってわかっていながら、あんなこと言っちゃって…
迷惑な話だよな?
本当に悪かった、どうか忘れてくれ…』
そう言う先生の顔はどこか寂しげで、胸がズキンッ!と痛んだ。


