『あれ?誰もいないじゃん!』
振り返ると、
「田上先生…」
やっぱり気まずい…
ふたりとも沈黙のまま、待つこと30分…
♪〜〜♪
携帯が鳴った。
発信元は洋子先輩。
「もしもし、先輩どこにいるんですか?待ちくたびれちゃいましたよ〜!!!」
《アハハ…野島ぁ!田上先生は来た?》
先輩はもう出来上がっているみたいで、超ゴキゲンだった。
す
「はい、いらっしゃいますけど…何でもう始まってるんですか?
ひどーーーい!!!!それって、私と田上先生、仲間外れってことじゃないですか!!!?」
先輩は私の文句なんて、痛くも痒くもないといった感じで、キャハハって笑うと、
《そう、仲間はずれだよ!あんたと田上先生は…》


