何度でも Lovin' you!~season 1~




先生の腕の中にいるなんて夢のよう…


このまま体を預けてしまえたら、どんなに心地いいだろう。


どんなに…


でも、


私の目に飛び込んで来た昨日と同じスーツとネクタイは、熱い想いを急激に冷ましていく。


ううん、冷まさなければならないと思った。


私は先生から体を離した。


『どうした?』


心配そうに、私の顔を覗き込む先生に私は言った。





「先生、私をからかうの…やめてもらえませんか…?」


だって、先生の隣にいるのは、私じゃなくて、本当は洋子先輩…


洋子先輩なんだから…