美也子先輩の厳しくも優しい言葉のひとつひとつが私の心にしみこんでいった。 「先輩…」 これ以上何も言えなくて、涙が後から後から溢れ出して止まらなかった。 美也子先輩は、私が泣いている間、何も言わずにずっと側にいてくれた。 涙が止まって、ようやく落ち着いたところで、 『野島、ケーキ食べよ!泣いた分のエネルギー補給しとかなきゃ!』 なんて、先輩は、勝手にふたり分のケーキセットをオーダーした。