美也子先輩は呆れ顔で、 『ホンッとにアンタって鈍いわね! 洋子は田上先生のことが好きなの!!!わからなかった?』 やっぱり、 そうだったんだ… 昼間、私が先生に引きずられていくのを冷ややかな目で見ていたのは、 嫉妬、ってこと……だよね? 『私も洋子とは付き合い長いけど、あれはかなり本気だね。 どんな手を使ってでも田上先生のこと…モノにするんじゃないかな…? たぶん今頃は、先生、洋子に押し倒されているかもね…?』 ズキン…! ほろ酔い加減でご機嫌の美也子先輩の言葉に胸が痛んだ。