『わかった…わかったから離せっての!』 店を出て、大通りでタクシーを拾うと、洋子先輩は田上先生に付き添われて帰って行った。 『野島、酔いざましにお茶でもしよっか?』 美也子先輩と近くの喫茶店に入った。 『洋子の奴、ありゃ計画的犯行だね?』 美也子先輩は苦笑すると、アイスコーヒーをストローでかき混ぜながら言った。 カラカラとぶつかり合う氷の音が耳につく。 私はアイスティーを一口飲むと、 「計画的犯行って…どういうことですか?」