『武井さん、泣き声聞こえた?元気な男の子だよ。 あとひとり、大変だけど、頑張ろうね』 先生は冷静だ。 私なんて、いっぱいいっぱいなのに… 『野島、お腹押して!』 先生からの指示が飛ぶ。 さっきまで、ラウンジで冗談を飛ばしていた人とは別人のようだった。 「はい!」 武井さんのいきみに合わせて私と先生は動いた。 そして数分後… 『オギャーオギャー!』 ふたり目の赤ちゃんが元気に生まれた。