『『そんなわけないじゃないですか!!!』』
反論する先輩達の声が再びラウンジの中を駆け抜けた。
ハモってるし…。
みんな見てるよ…。
『ハハハ…冗談冗談!ふたりが野島のことを可愛がっているのはよくわかってるよ。
で?今夜どうしたって?』
先生は笑いながら私の隣に座った。
ドックン、ドックン…
私の心臓は速度を増すばかりでなく、みんなに聞こえてしまうのではないかと思うくらいに大きな音を立てて動き出した。
『実は、野島が助産師の国家試験に合格して、今夜洋子の奢りで飲みに行くことになったんですけど、先生もご一緒にいかがですか?』


