キッチンから、洗い物をする水音と、カチャカチャと食器の擦れる音が聞こえてきた。 優季はこれから俺に何を話そうというのだろう。 優季の全身から、『ほっといて!』というオーラが溢れ出ているのは重々承知だ。 だからといって、放っておくことなんて俺にはできない。 優季が何を話そうと、俺の気持ちは変わらない、変わることはないだろう。 この自信がどこからくるのかは自分でもよくわからない。