─ side.優季 勇輝の細く長い指が私の手に絡められる。 それはまるで『逃がさない!』と言わんばかりに… 私の胸の鼓動は更に激しさを増していった。 「 ちょ…どこに連れて行くつもり?」 勇輝は涼しい顔で、 『俺んち…て言っても隣だけどな。 ほらっ、早く鍵かけて!!!』 訳がわからないまま、勇輝の部屋に連れ込まれた。