「こんな所で何やってるのよ?」 まさか、私のことを待っていたわけじゃないよね? 『ずいぶんと買ったねぇ、ひとつ持ってやるよ』 勇輝がクスクス笑いながら、レジ袋をひとつひったくるように持って行った。 「いいってば!余計なことしないで!!」 勇輝を追いかけると、 『何で連絡くれないの?俺、ずっと待ってたんだぜ? 言わなきゃこれ返さない』 ムッとした表情でそう言うと、どんどん歩いて行ってしまった。