『いいもん、俺、自分で作るから…』 拗ねた表情の勇輝は、豆腐となめこを持ってレジに行った。 私に二度もあんなことしておいて、よく平気な顔していられるよ。 レジを済ませ、スーパーを出たけれど… 買いすぎた…。 両手に大きなレジ袋いっぱいの食材。 重くて、指に食い込んでくる。 やっぱり車で来れば良かった…。 スーパーを出ると、勇輝の姿が目に飛び込んできた。 普段着とはいえ、あまりにも目立ちすぎる姿に、道行く女性から…老いも若きも注目を浴びている。