人気があろうとなかろうと、私はもうホストクラブには足を踏み入れることはないし、ホスト達とも関わるつもりはない。


「今年は休みですし、家にいることにします。

それじゃ、失礼します。」


そう言って、上がろうとすると、


『そっか、それは残念…』


あっさり主任は引き下がったけれど、その表情は絶対何かを企んでいる…そんな気がした。


洋子主任がこのままで済ますわけがない。


誕生日の次の日は当直だから早朝に家を出て、どこかに身を隠そう…


って、私、犯罪者みたいじゃない?


洋子主任には色々助けてもらって感謝している。


でも、


今年の誕生日は、ひとりで静かに過ごしたい。